精選版 日本国語大辞典 「即自」の意味・読み・例文・類語 そく‐じ【即自】 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] an sich の訳語 ) 哲学で、他のものと関係なしにそのもの自身で存在する状態。ヘーゲル弁証法では、概念が自己の発展能力を秘めた無意識的な第一段階。アンジッヒ。〔国民百科新語辞典(1934)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「即自」の意味・わかりやすい解説 即自そくじan sich; en soi 現象から独立に実在に一致して,あるいはそのものの定義に一致して,という意。ヘーゲルにおいては,概念 (一般者,絶対者) が自己のうちにとどまり潜勢的に弁証法的発展の萌芽を含みながらも,なお抽象的自己同一を保つ状態をいう。サルトルにおいては自己充足的に存在し,自身のうちにいかなる否定も含まないようなもののあり方を示す。サルトルはこれを「あるところのものであり,あらぬところのものであらぬ」と表現する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by