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即自 そくじan sich; en soi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

即自
そくじ
an sich; en soi

現象から独立に実在に一致して,あるいはそのものの定義に一致して,という意。ヘーゲルにおいては,概念 (一般者,絶対者) が自己のうちにとどまり潜勢的に弁証法的発展の萌芽を含みながらも,なお抽象的自己同一を保つ状態をいう。サルトルにおいては自己充足的に存在し,自身のうちにいかなる否定も含まないようなもののあり方を示す。サルトルはこれを「あるところのものであり,あらぬところのものであらぬ」と表現する。

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大辞林 第三版の解説

そくじ【即自】

〘哲〙 物の在り方が直接的で自足しており、無自覚で他者や否定の契機をもたないこと。ヘーゲル弁証法では、未だ対立の意識をもたない直接無媒介の状態とされ、この直接態が矛盾を生じ自と他の対立から反省を経て対自となり、さらに自他を止揚した即自かつ対自に至るとされる。これらは弁証法の正・反・合に対応している。アン-ジッヒ。

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