卿相(読み)ケイショウ

精選版 日本国語大辞典 「卿相」の意味・読み・例文・類語

けい‐しょう‥シャウ【卿相】

  1. 〘 名詞 〙 天子をたすけて政治を執る人々。太政大臣左大臣右大臣内大臣および大納言中納言参議など。公卿(くぎょう)。けいそう。
    1. [初出の実例]「勅曰、如聞、諸国郡司等、部下有騎射相撲及膂力者、輙給王公卿相之宅」(出典:続日本紀‐神亀五年(728)四月辛卯)
    2. 「宮々・卿相(ケイシャウ)雲客、皆歩跣(かちはだし)なる体にて」(出典:太平記(14C後)三)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐韓策・烈侯〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の卿相の言及

【公卿】より

…鎌倉時代以降,公卿の員数はますます増大したが,一方,家格の形成に伴い,公卿に昇る上流廷臣の家柄もしだいに固定し,江戸時代には,その家柄に属する廷臣の総称として,公家とほぼ同じ意味にも用いられた。上達部(かんだちめ),卿相(けいそう),月卿(げつけい),棘路(きよくろ)などの異称もある。【橋本 義彦】。…

※「卿相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android