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原子定数 げんしていすうatomic constant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

原子定数
げんしていすう
atomic constant

原子物理学において重要で,普遍的な基礎物理定数。第一次的な原子定数にはプランク定数 h ,真空中の光速度 c電気素量 e ,電子の質量 me ,アボガドロ数 (→アボガドロ定数) NA がある。これらから構成される第二次的な原子定数には電子の比電荷 e/meファラデー定数 FNAeリュードベリ定数 R=μ02mee4c3/8h3ボーア半径 a0h2/πμ0mee2c2微細構造定数 α=μ0e2c/2hボーア磁子 μBeh/4πme磁束量子 h/e などがある。ただし,表式は SI単位で表したものである。また μ0 は真空の透磁率。どの定数が一次か二次かの選択は任意であるが,要はこれら多くの定数の間には関係があり,測定精度の高い定数 ce/meFR,α の測定値から,他の定数の値は計算によって求められる。その際に必ずしも整合しない多くの測定値から最小二乗法を用いた統計的処理によって各定数の最確値を得る。こうして得た定数値は単に精密だというだけではなく,測定値の微小な差から新理論の発展が導かれた。たとえば,電子の磁気モーメントがボーア磁子より 1/1000 程度大きいことは量子電気力学に進歩をもたらした。

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