原形質分離(読み)げんけいしつぶんり(英語表記)plasmolysis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

原形質分離
げんけいしつぶんり
plasmolysis

植物の細胞がその細胞液よりも浸透圧の高い液に入れられた場合,原形質収縮が起り,細胞壁細胞膜で囲まれた細胞質とが離れる現象。この現象は,液胞のよく発達している細胞で特によく見ることができる。

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百科事典マイペディアの解説

原形質分離【げんけいしつぶんり】

植物細胞をその細胞液より濃い溶液に浸したとき,細胞内の水分がへ出て,細胞膜が細胞壁から離れる現象。細胞膜が半透性をもつために起こる。なお動物細胞は細胞壁をもたないため,高い浸透圧の溶液内では細胞自体が収縮する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

原形質分離
げんけいしつぶんり

植物細胞を浸透圧の高い溶液に入れると、細胞膜の半透性のために細胞液が脱水されて原形質体が収縮し、細胞壁から離れる現象をいう。原形質分離をおこさせる溶液は細胞膜がその溶質に対して半透性をもつことが必要で、糖などの分子量の比較的大きい非電解質や、溶解度の高い中性塩がよく用いられる。原形質分離を利用して細胞液の浸透圧を測定したり、水や溶質の透過性を調べることができる。

[大岡 宏]

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精選版 日本国語大辞典の解説

げんけいしつ‐ぶんり【原形質分離】

〘名〙 植物細胞をその原形質より濃度の高い溶液にひたしたとき、細胞膜と原形質とが分離する現象。浸透作用によって細胞質の水分が原形質膜の外へ流れ出て細胞質が縮むために生ずる。細胞液の浸透圧の測定などに利用される。

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世界大百科事典内の原形質分離の言及

【ド・フリース】より

…メンデル法則の再発見(1900),オオマツヨイグサの交雑実験にもとづく突然変異説の提唱(1901)などの業績をあげ,遺伝子概念形成に重要な役割を果たした。なお植物生理学分野では呼吸作用,膨圧現象,原形質分離現象などの研究を行っている。〈原形質分離〉は彼の造語である。…

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