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反転現像 はんてんげんぞうreversal development; reversal process

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

反転現像
はんてんげんぞう
reversal development; reversal process

スライド,小型映画などの現像で,撮影したフィルムネガ陰画)にせず,直接ポジ陽画)をつくる現像法。第1現像では還元銀のネガ画像がつくられるが,これを漂白液で脱銀除去して,あとに残る未感光ハロゲン銀の全面に第2露光を与え,第2現像を行なうとポジ画像ができる。フィルム,印画紙ともに反転現像ができるが,35ミリ判,小型映画用フィルムには反転現像用に指定された性能のよいものがある。カラーフィルムの反転現像では,第1現像のあと脱銀せずに発色現像を行ない,それから漂白,定着を行なって色素ポジ画像だけにする。なおカラーリバーサルフィルム(→ポジフィルム)を,あえてカラーネガ現像して,個性的な色調やコントラストを得る方法をクロス現像と呼んでいる。

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デジタル大辞泉の解説

はんてん‐げんぞう〔‐ゲンザウ〕【反転現像】

露光したフィルムを現像してできたネガの像を光や薬品で処理し、二度目の現像でポジ像に変換する現像処理方法。スライド・映画用のものに行う。

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百科事典マイペディアの解説

反転現像【はんてんげんぞう】

撮影したフィルムから直接ポジを得る現像法。まず第1現像でネガを作り,ここで定着せずに,酸化剤を用いてネガ画像を形成している還元銀を溶解除去する。次いで未感光ハロゲン化銀に再び露光を与え,第2現像を行ってポジを得る。

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大辞林 第三版の解説

はんてんげんぞう【反転現像】

直接ポジ画像を得る現像処理法。現像処理の途中で感光した部分の画像を除去し、未感光部分を光または特殊薬品によって感光した状態にし、これを現像する。反転。

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世界大百科事典内の反転現像の言及

【現像】より

…前者を化学現像,後者を物理現像と区別する場合もあるが,物理現像は一般の現像には用いられない。 また,通常,フィルムの現像ではネガ像が得られるが,直接ポジ像を得る方法として,反転現像reversal developmentがある。これは最初の現像でできた画像を漂白して画像銀を除去し,残っている未感光のハロゲン化銀に均一に露光を与えて感光させ,再び現像するものである。…

【写真】より

…銀塩写真では被写体の微妙なトーン(調子)をよく再現することができるが,現像処理の処方によって画像コントラストを変化させたり,画像の色調を変えたりすることもできる。また,通常の現像ではネガ像が得られるが,ネガの現像を終わってからこの画像を漂白し,残存するハロゲン化銀を現像してポジ像を得る方法(反転現像)もある。写真フィルムを現像した場合,このままではフィルムに光が当たると残存ハロゲン化銀が感光するため,残存ハロゲン化銀をチオ硫酸ナトリウム溶液で溶かし,続いて水洗して感光層から取り除く。…

※「反転現像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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