百科事典マイペディア 「受容理論」の意味・わかりやすい解説 受容理論【じゅようりろん】 1960年代末に生まれた文学理論。英語reception theoryの訳。ドイツ語圏では受容美学とも称される。ドイツのコンスタンツ大学でH.R.ヤウス,W.イーザーらによって理論化・実践された。読者は〈期待の地平〉を持って作品に接し,読みの過程でこれを修正・訂正すると主張,読書行為の相互作用性を指摘。また,時代によって異なる〈期待の地平〉と個々の作品の間には,新たな解釈・評価が積み重ねられてゆくという観点から,作品と読者の間の〈対話〉という新しい文学史観を提唱。→関連項目フィッシュ 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by