日本歴史地名大系 「口町」の解説
口町
ひぐちちよう
南北に通る油小路通(旧油小路)を挟む両側町。町の北側は松原通(旧五条大路)、南側は万寿寺通(旧樋口小路)にも面する。
平安京の条坊では左京六条二坊四保九町東側及び同一六町西側、平安中期以降は樋口油小路北にあたる。
平安末期、当町東南側には藤原孝範の邸宅があり、「中右記」嘉保元年(一〇九四)閏三月一〇日条に焼亡記事がみえる。孝範は、「今昔物語集」巻二七に「長門ノ前司、藤原ノ孝範ト云フ者有キ。其レガ下総ノ権ノ守ト云ヒシ時ニ、関白殿ニ候ヒシ者ニテ、美濃ノ国ニ有ル
口町
はかりぐちちよう
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報