右衛門佐局(読み)うえもんのすけのつぼね

朝日日本歴史人物事典 「右衛門佐局」の解説

右衛門佐局

没年:宝永3.2.11(1706.3.25)
生年:生年不詳
江戸幕府5代将軍徳川綱吉時代の大奥女中。水無瀬氏信(一説に水無瀬兼俊)の娘。はじめは宮中勤仕。新上西門院(霊元天皇中宮)に侍し,常磐井と称した。綱吉御台所信子の要請により江戸城大奥へ入る。綱吉に重用され,1000石を与えられた。古典通じ,北村季吟の幕府の歌学方への推挙者でもある。墓所は月桂寺(新宿区市谷)。

(久保貴子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「右衛門佐局」の解説

右衛門佐局(2) うえもんのすけのつぼね

?-1706 江戸時代前期,徳川綱吉の侍女
はじめ朝廷につかえ,常盤井と称した。綱吉の御台所(みだいどころ)浄光院の求めと,霊元天皇の中宮新上西(しんじょうさい)門院の推挙で江戸城大奥にはいる。奥表総女中を支配し,1000石をあたえられた。北村季吟・湖春父子を幕府の歌学方に推薦している。宝永3年2月11日死去。

右衛門佐局(1) うえもんのすけのつぼね

?-? 南北朝時代,後光厳天皇女官
文和(ぶんな)4=正平(しょうへい)10年(1355)亮仁入道親王,貞治(じょうじ)2=正平18年(1363)覚増法親王を生む。

右衛門佐局(3) うえもんのすけのつぼね

松室敦子(まつむろ-あつこ)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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