20世紀日本人名事典 「吉田満」の解説
吉田 満
ヨシダ ミツル
昭和期の作家 元・日本銀行監事。
- 生年
- 大正12(1923)年1月6日
- 没年
- 昭和54(1979)年9月17日
- 出生地
- 東京市青山北町(現・東京都港区)
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学法学部〔昭和19年〕卒
- 経歴
- 昭和18年12月東大在学中に召集を受け、19年海軍少尉、副電測士として“戦艦大和”乗員となる。20年4月徳之島北西にてアメリカ軍の攻撃を受け大和沈没、頭部に裂傷を負うが奇跡的に助かる。復員後、この時の壮絶な体験を「戦艦大和ノ最期」(刊行は27年)に著し、一躍有名となる。一方、20年12月に日銀に入行、青森支店長、48年国庫局長、50年監事と多方面に活躍した。「臼淵大尉の場合」「祖国と敵国の間」「特攻体験と戦後」「散華の世代から」「戦中派の死生観」など戦争体験に基づくエッセイが多い。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報