同和(読み)ドウワ

デジタル大辞泉 「同和」の意味・読み・例文・類語

どう‐わ【同和】

人々が和合すること。特に、被差別部落解放差別をなくす諸活動に関して用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「同和」の意味・読み・例文・類語

どう‐わ【同和】

  1. 〘 名詞 〙 同じ国土に生まれた者が互いに和合すること。被差別部落の解放に関して、第二次世界大戦中、それまでの「融和」の代わりにできた語。現在は主として行政を中心に用いられている。〔同和対策事業特別措置法(1969)〕

同和の補助注記

「同胞一和」の略ともされるが、昭和天皇の「御践祚後朝見の御儀に於て賜はりたる勅語‐昭和元年(一九二六)一二月二八日」の「人心惟れ同じく、民風惟れ和し」からとられたものともいう。


どう‐か‥クヮ【同和】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「か」は「和」の漢音 ) 和合すること。心が一致しやわらぐこと。むつまじくすること。〔呉越春秋

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「同和」の読み・字形・画数・意味

【同和】どうわ

ともに和する。〔礼記楽記〕大樂は天地と和を同じうし、大禮は天地とを同じうす。

字通「同」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の同和の言及

【同和対策】より

…被差別部落(いわゆる同和地区)に関する社会的・経済的諸問題の解決を目的とする国および地方公共団体の施策。第2次大戦前にも行政が部落差別問題の解消をはかる措置を講じたことはあったが,同和対策の著しい進展をみたのは,日本国憲法の下での民主主義思想の広まり,人権意識の高揚,それにもとづく部落解放運動の展開という新しい状況を迎えた戦後のことであり,その基本的方策が示されたのは,1965年に同和対策審議会の答申(同対審答申)が提出されてからのことである。…

※「同和」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android