出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…公家新制において諸国神人(じにん)の交名を朝廷に提出することが命じられているのは,古代に朝廷へ提出した文書としての名帳の性格に相通ずるものがある。一方,令制においては僧尼の名籍(みようじやく)(一般人民の戸籍に対応)の官への提出が規定されていたが,中世においては朝廷への提出とは関係なく各宗門,寺院ごとに帰依した者の人名を記した名簿を作り保管することがあり,これを称して名帳と呼んでいる。この名帳が布教に際して用いられる場合もあったが,真宗においては,名帳に載せることをもって往生浄土の指南とするのは正しくないとしている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」