デジタル大辞泉
「名籍」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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な‐の‐ふだ【名籍】
- 〘 連語 〙 ( 名(な)の文札(ふみいた)の意 ) 名籍を書きしるしたもの。戸籍。なふみだ。なふんだ。なのふんだ。
- [初出の実例]「年甫(はし)めて十余(とほあまり)にして籍(ナノフダ)に脱(も)りて課(まつりことひと)に免るる者衆し」(出典:日本書紀(720)欽明三〇年正月(寛文版訓))
めい‐せき【名籍】
- 〘 名詞 〙 官位・姓名・年齢などを書き記したもの。名簿(みょうぶ)。みょうせき。
- [初出の実例]「大なる松の木をけづって、中将銘跡(メイセキ)をかきつけらる」(出典:高野本平家(13C前)一〇)
- [その他の文献]〔後漢書‐光武帝紀・上〕
みょう‐せきミャウ‥【名籍】
- 〘 名詞 〙 姓名を書き連ねた帳簿。また、名帳と戸籍の総称。名簿。
- [初出の実例]「伯一人。〈掌三神祇祭祀。祝部神戸名籍。〈謂。祝部名帳。神戸戸籍也〉惣二判官事一〉」(出典:令義解(718)職員)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「名籍」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の名籍の言及
【名帳】より
…公家新制において諸国神人(じにん)の交名を朝廷に提出することが命じられているのは,古代に朝廷へ提出した文書としての名帳の性格に相通ずるものがある。一方,令制においては僧尼の名籍(みようじやく)(一般人民の戸籍に対応)の官への提出が規定されていたが,中世においては朝廷への提出とは関係なく各宗門,寺院ごとに帰依した者の人名を記した名簿を作り保管することがあり,これを称して名帳と呼んでいる。この名帳が布教に際して用いられる場合もあったが,真宗においては,名帳に載せることをもって往生浄土の指南とするのは正しくないとしている。…
※「名籍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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