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デジタル大辞泉の解説

な【名】

ある事物を他の事物と区別するために、それに対応するものとして与える、言語による記号。名前。
㋐一般に、その事物の呼び方。「人との付く生き物」「花の
㋑ただ一つしか存在しないものとしての、その事物の固有の呼び方。「富士というの山」「もない島」
㋒その人の、固有の呼び方。氏名。姓名。また、姓に対して、家の中でその人を区別する呼び方。「初対面でを名乗る」「子にを付ける」
㋓その集団・組織などの呼び方。「学校の
集団・組織などを代表するものとして、表向きに示される呼び方。名義。「会社ので登記する」

㋐評判。うわさ。「好き者のが広がる」
㋑名声。名誉。「世にの聞こえた人物」「家のを傷つける」
㋒守るべき分際。名分。→名を正す

㋐うわべの形式。体裁。「会社とはばかりの個人経営」
㋑表向きの理由。名目。「福祉事業ので営利をむさぼる」
[下接語]徒(あだ)名渾(あだ)名宛(あて)名家名一名浮き名氏(うじ)名烏帽子(えぼし)名大(おお)名贈り名幼(おさな)名男名替え名隠し名仮(か)名唐(から)名国名源氏名小路(こうじ)名小(こ)名醜(しこ)名通り名殿名暖簾(のれん)名又の名真(ま)名物の名大和(やまと)名呼び名童(わらわ)名

みょう〔ミヤウ〕【名】

名田(みょうでん)」の略。
名代(みょうだい)」の略。
「夫は所の―にさされて」〈虎寛狂・筑紫の奥

みょう【名/命/明/冥】[漢字項目]

〈名〉⇒めい
〈命〉⇒めい
〈明〉⇒めい
〈冥〉⇒めい

めい【名】

[名]
なまえ。な。「姓と
名詞の上に付いて、すぐれている、評判が高い、などの意を表す。「文句」「校長」「ピアニスト」
[接尾]助数詞。人数を数えるのに用いる。「40

めい【名】[漢字項目]

[音]メイ(漢) ミョウ(ミャウ)(呉) [訓]
学習漢字]1年
〈メイ〉
人や物の呼び名。「名刺名称名簿名目家名改名学名偽名国名氏名指名書名署名除名姓名題名地名知名匿名売名病名品名別名命名連名
世に知られた名前。ほまれ。評判。「名声名誉悪名栄名汚名虚名声名盛名著名文名有名勇名
名高い。すぐれている。「名案名医名曲名作名士名手名所名勝名人名店名物名文名門
言葉で言い表す。「名状
名古屋。「名神
〈ミョウ〉
な。「名字名跡名代異名戒名称名俗名本名
ほまれ。評判。「名利悪名功名
昔、所有者の名を冠した荘田。「名田小名大名
〈な〉「名前渾名(あだな)宛名(あてな)仮名(かな)真名
[名のり]あきら・かた・なずく・もり
[難読]名残(なごり)

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世界大百科事典 第2版の解説

な【名 name】

われわれをとりまく森羅万象,そのすべてに名があるわけではない。名付けられたものもあれば,名付けられていないものもある。それは当該の文化と強い相関関係を持っている。 名を与えるという行為には,名付ける人と名付けられる対象とが関与している。そしてその行為の主体は,それぞれの文化を背負った名付ける人の側にある。つまり,名はある意味で名付ける人の側の〈世界像〉を示すものであり,典型的には世界のさまざまな神話にみられる〈名まえを持たぬものに対して名まえを与える状況=創造の状況〉といった多くのテキスが,名という行為の本質を雄弁に物語っているとみることもできる。

みょう【名】

平安時代から中世にかけての荘園国衙領(公領)にあって,その内部を構成した基本単位。領主はこの名を単位として農民を支配したが,その実態・性格については,古くから論じられてきたにもかかわらず,今もって確たる定説はない。名の責任者が名主(みようしゆ)である。名の初見は,859年(貞観1)の史料で,以後,戦国時代までみられる。古くは名田と同一視されたが,最近では若干意味が異なると解されている。
[名についての学説史]
 名(名田)には,ふつう人名が冠されている。

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大辞林 第三版の解説

な【名】

人が認識した事物に、他の事物と区別するために言葉で言い表した呼称。名前。
同じ性質を有する一定範囲の事物をひとまとめにした呼称。 「東から吹く風の-を東風こちという」 「いかづちは-のみにもあらず、いみじうおそろし/枕草子 153
ただ一つしか存在しない個々の物に付けた呼称。 「国の-」 「 -も知れぬ遠き島」
人の呼び名。
人ひとりひとりに付けた呼び名。姓に対して名前。 「生まれた子に-を付ける」 「娘の-は花子です」
姓名。氏名。 「私の-は田中花子です」 「 -を名乗れ」 「 -をばさかきの造みやつことなむいひける/竹取」
その呼び名とともに世にあらわれた評判。
よい評判。名声。 「世に-が高い」 「 -のある人」
名誉。 「 -が傷つく」
あまりかんばしくない評判。うわさ。
実質を伴わない名称。
名目。体裁。 「ホテルとは-ばかりの安宿」
表向きの理由。口実。 「開発の-のもとに自然を破壊する」
名義。 「会社の-で申し込む」
古く国語の単語分類に用いた語で、現在の名詞に相当するもの。室町時代の連歌論書にすでに見え、江戸時代の国学者富士谷成章もこれを用いた。 → よそい挿頭かざし脚結あゆい
[句項目]
名有り名有りて実なし名が売れる名が立つ名が通る名が泣く名に負う名に聞く名にし負う名にそむく名に立つ名に恥じない名に旧る名のない星は宵から出る名は実の賓名は体を表す名も無い名をあげる名を売る名を得る名を惜しむ名を借りる名を汚す名を雪ぐ名を捨てて実を取る名を正す名を立つ名を竹帛に垂る名を連ねる名を遂げる名を留める名を取る名を取るより得を取れ名を流す名を成さしめる名を成す名を盗む名を残す名を辱める名を馳せる

みょう【名】

「名田」の略。

めい【名】

[1] ( 名 )
なまえ。な。 「姓と-」
名詞の上に付いて、すぐれている、評判が高い、などの意を表す。 「 -文句」 「 -議長」 「 -バイオリニスト」
( 接尾 )
助数詞。人数を数えるのに用いる。「人にん」よりは丁寧な言い方。 「三-行方不明」 「何-いるか」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


みょう

平安後期から中世にかけて、荘園(しょうえん)・国衙(こくが)領における年貢(ねんぐ)・公事(くじ)などの収納単位。名に編成され、管理・徴税責任者たる名主(みょうしゅ)によって統轄される田地が名田(みょうでん)。名には、一般に最初の名主の名前がつけられた。[編集部]

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世界大百科事典内のの言及

【ラベル】より

…商品名,商標,商号などを表示して商品に付したはり札や印刷物の総称。表示事項は商品によってさまざまであるが,内容,品質,成分,使用法,寸法・量,製造年月日,製造・発売者名,製造番号,原産国表示などである。とくに食品,薬品,化粧品のラベルは食品衛生法や薬事法などに基づいて表示事項が厳しく定められている。表示方法ははり付け,縫付け,商品・容器への直接印刷や焼付けなどさまざまである。ラベルの起源は,古代エジプトでブドウ酒を蓄える壺の栓に,その品質を表示した刻印を施したことに始まる。…

【氏名】より

…特定個人の同一性を社会的に確定する機能をもった,ひとりひとりに付される呼称で,氏(うじ)と名(な)からなる。〈姓名〉〈名字(苗字)と名前〉〈名前〉などの言い方もある。…

【人名】より

…個々人を他の人と区別するために,個人ごとにつけられた名をいう。人名には,個人の所属を明らかにするため氏族,家族,父親,居住地などの名が添加されるといったことがあり,また世界の各民族や地域によって,その社会・文化のあり方とかかわる多様性もみられるので,世界数地域における人名について説明する。…

【請作】より

…しかし,このことは反面請作者の義務不履行がない限り,同一地が同一者によって永続的に請作される可能性を含んでおり,現実には〈年来作手〉〈相伝作手〉などと呼ばれて,作手が世襲される傾向を生んだ。請作地は請作者の貢租負担の単位,領主側からすれば収取単位を示すものとして,請作者たる田堵の名を冠して某名(みよう)と称せられるようになるが,平安末期には,からのより確実な収取をめざす領主側の欲求と,田堵の請作地私田化の意欲とがあいまって,田堵の土地緊縛と反面その私的土地占有権の強化が進行した結果,名田(みようでん)制が成立すると理解されている。中世の荘園は,一般に名主(みようしゆ)が占有用益し年貢・公事(くじ)を負担する名田部分と,一色田(いつしきでん)・散田などと称された領主直属地とから成るが,後者はやはり荘園内居住の小農民(作人)らによる請作により経営された。…

【内得】より

…〈内之得分〉の略称。室町・戦国期の近江,越前,美濃など畿内周辺諸国の田畠売券や寄進状などにしばしば現れる用語で,〈名(みよう)之内得〉〈名内得分〉などと表現され,多くの場合名主(みようしゆ)の私的得分である加地子(かじし)分を指し,売買などで移動した。越前西福寺文書の1515年(永正12)2月9日付春庾田地売券は,平内名(みよう)所属の田地2反を売却したものであるが,それには名の内得分を売るのであるから,本役などは自分(名主)の方で負担するので,この田地には万雑公事(まんぞうくじ)は一切かからない旨記されている。…

【田堵】より

…平安時代にみられる荘園(公領)の請作(うけさく)者。かつては名主(みようしゆ)と同じものとみられていたが,最近では名主の前段階的存在とみられている。9~10世紀の史料では主として〈田刀〉とみえる。…

【東国】より

…672年(天武1)の壬申の乱においても,東国の向背は乱を決する意味をもち,大海人皇子(おおあまのおうじ)(のち天武天皇)は美濃に入り,東国の軍勢を動員しえたことによって勝利することができた。東国が畿内を中心とする国家の支配下に名実ともに組織されたのは,逆にこれ以後ということもできるのである。 東国にも東北北半を除いて国郡制が一応貫徹し,天武朝以後,伊賀以東の東海道,あるいは美濃以東の東山道を〈東国〉とする呼称が新たに用いられるようになり,三関以東は〈関東〉,関東・東北地方は〈坂東〉〈山東〉と呼ばれた。…

【番頭】より

…このため荘園内の番の数は12ヵ月に割り振ることができるよう6の倍数になっているものが多い。これらの番は,地名,人名または数詞を冠して呼ばれた。そのおのおのの番にかけられた公事を勤める責任者が番頭である。…

【負田】より

…租税・雑役や年貢・公事等を出す責務を負っている田地のことをいうが,租税あるいは年貢を納入する責任者(負名)の名前を付し“某負田”と称するのが普通である。この場合,負田は〈名(みよう)〉または〈名田〉とも称される。…

【名抜き】より

…〈抜き地〉ともいう。日本の中世後期,名田畠の寄進・売買などの際,その名田畠に賦課されている年貢,公事(くじ)などの公租を,譲渡者が負担することを契約した田畠。荘園制下の田畠に対する賦課はを単位とし,名主が徴税責任者として名内の田畠の公租を請け負っていたが,室町時代以降,加地子(かじし),内徳(うちとく)などと呼ばれる名主得分が増大して名主職の分割売買が盛んになると,その公租の負担の有無が問題となり,契約状にそれが記されるようになった。…

【人名】より

…個々人を他の人と区別するために,個人ごとにつけられた名をいう。人名には,個人の所属を明らかにするため氏族,家族,父親,居住地などの名が添加されるといったことがあり,また世界の各民族や地域によって,その社会・文化のあり方とかかわる多様性もみられるので,世界数地域における人名について説明する。…

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