吹越遺跡
ふきこしいせき
[現在地名]平生町大字大野北 吹越
熊毛半島の稜線に立地する弥生終末期の高地性集落遺跡。熊毛半島は基部の柳井水道によって、本土と隔てられた島嶼であった時代もあり、遺跡は標高二八六メートル内外の稜線にあり、小集落の廃虚が埋存している。昭和四五年(一九七〇)と翌四六年の二回発掘調査が行われた。
遺跡からは、西は周防灘の祝島・姫島・国東半島方面の海域が遠望され、東南方から東は伊予灘を、北から北西は北麓の柳井水道と、往時周防の中心地域をなしていた周南丘陵地域を眼下に見下ろすことができる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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