熊毛半島(読み)クマゲハントウ

デジタル大辞泉 「熊毛半島」の意味・読み・例文・類語

くまげ‐はんとう〔‐ハンタウ〕【熊毛半島】

山口県南東部、瀬戸内海に突き出た半島南端室津むろつ対岸長島上関かみのせき町)とは上関大橋で結ばれている。中世以降、室津と上関は内海航路の港町・風待ち港として栄えた。傾斜地ミカン栽培沿岸漁業が盛ん。室津にある四階楼しかいろうは明治時代初期の建造物で、国の重要文化財。室津半島

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「熊毛半島」の意味・わかりやすい解説

熊毛半島
くまげはんとう

山口県南東部、瀬戸内海へ突出する半島。室津半島(むろつはんとう)ともいう。東側は柳井(やない)市、西側は平生(ひらお)町、南端部は上関(かみのせき)町に属する。平生町佐賀の白鳥(しらとり)古墳は県下最大の前方後円墳で、周辺には遺跡が多い。半島南端の室津は対岸の上関とともに、中世以降内海航路の港町として栄えた。傾斜地はよく開拓され、ミカン園が多い。南端の皇座山(おうざさん)(526メートル)は瀬戸内海国立公園の一部で、西瀬戸内海随一の展望台をなす。

三浦 肇]

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