和具(読み)わぐ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「和具」の意味・わかりやすい解説

和具
わぐ

三重県中東部、志摩市(しまし)志摩町の中心地区。旧和具町。志摩半島の南東端、先(さき)志摩の中央部に位置し、漁業が中心で、海女(あま)漁業がいまも行われる。和具漁港はイセエビ水揚げが多いことで知られる。漁港沖合いの和具大島にある暖地性砂防植物群落は県の天然記念物に指定されている。2005年(平成17)に国道260号の和具浦を渡る橋として志摩大橋(パールブリッジ)が開通した。

[編集部]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「和具」の意味・わかりやすい解説

和具
わぐ

三重県志摩半島南端,志摩市の地区で旧町名。熊野灘に臨み,海女による漁業の中心地の一つ。真珠養殖も行なわれる。海岸ハマユウの群落地がある。奥志摩観光の拠点でもあり,キャンプ場などがある。旧暦6月1日に八雲神社で行なわれる海女の祭り「潮かけ祭」は,互いに海水を浴びせ合う奇祭として知られる。和具観音堂の釈迦如来像は重要文化財。伊勢志摩国立公園に属する。

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世界大百科事典(旧版)内の和具の言及

【答志島】より

…古くは手節(たふし),塔志と書かれ,朝廷への海産物の貢納地として知られた。海岸部に答志,和具,桃取の集落があって水産業を生業とし,海女による採貝,採藻のほか,真珠養殖も行われる。古墳が多く,島で最大の岩屋ヶ原古墳は標高約130mの山頂にある。…

※「和具」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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