(読み)たけり

精選版 日本国語大辞典 「哮」の意味・読み・例文・類語

たけり【哮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「たける(哮)」の連用形名詞化 ) 大声でわめき叫ぶこと。
    1. [初出の実例]「かれらがいさみ、蟻のたけりとおぼえたり。城中しづまれとぞ下知しける」(出典:曾我物語(南北朝頃)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「哮」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] コウカウ
[字訓] ほえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は孝(こう)。〔説文二上に「豕(ぶた)のく聲なり」とあり、その擬声語。哮(たけ)って咆哮する声をいい、豕に限ることではない。

[訓義]
1. 獣がほえる、たける、わめく、さけぶ。
2. 大きな声を出す、怒る。
3. 喉でごろごろいう。

[古辞書の訓]
名義抄〕哮 タケル・サケブ・ホユ 〔字鏡集〕哮 ホユル・タケル・トラノコヱ・ホユ・オドロクコヱ・サケブ・サ(ヰ)ノシシノコヱ

[熟語]
哮悍・哮哮虎・哮呼哮吼哮呷哮哮哮噬哮喘・哮哮咆
[下接語]
哮・跳哮・怒哮・咆哮

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