唐糸草(読み)カライトソウ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「唐糸草」の意味・読み・例文・類語

からいと‐そう‥サウ【唐糸草】

  1. 〘 名詞 〙 バラ科ワレモコウ属の多年草。本州中部の日本海側の高山帯草地に生える。高さ五〇~九〇センチメートル、茎は直立し、全草無毛で、地下に太い根茎をもつ。葉は長い柄のある奇数羽状複葉根際からまばらに生える。小葉は長さ五~九センチメートルの楕円形で五~六対あり、縁にあらい鋸歯(きょし)がある。八月に、茎の先に長さ一〇センチメートル以上になる大形の紫紅色の穂状花序が垂れ下がり、先端から咲き始める。糸状の花糸が紫紅色で美しいことから、中国渡来の絹糸になぞらえてこの名がある。とううちそう。《 季語・夏 》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android