商州(読み)しょうしゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「商州」の意味・わかりやすい解説

商州
しょうしゅう / シャンチョウ

中国、陝西(せんせい)省南東部にある商洛(しょうらく)市の市轄区。秦嶺(しんれい)山脈の南、漢水(かんすい)の支流である丹江(たんこう)の上流にある。常住人口53万1696(2010)。西安(せいあん)より秦嶺山脈を越えて河南(かなん)省南部と結ぶ交通路の要衝で、漢代に上洛県が置かれ、唐代には商州となった。産業はあまり振るわないが、交通上の利点を生かし商業中心地として古くから栄えた。河谷に沿う平野部では水稲がつくられ、山地では小麦、トウモロコシなどを産するほか、クルミアブラギリカキ薬草の栽培量も多い。

[秋山元秀・編集部 2017年7月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android