善て(読み)よくって

精選版 日本国語大辞典 「善て」の意味・読み・例文・類語

よくっ‐て【善て】

連語〙 (形容詞「よし」の連用形終助詞「て」が付いて、促音が間にはいった語)(「て」に上昇イントネーションを伴う) 相手同意許可を求める意を表わす表現。わかったか。いいか。明治以後、東京山の手女性が用いた。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉七「『給仕よりも、一緒に葉様(えふさん)も食べたが可(い)いぢゃないかね』『可(ヨ)くって? ぢゃ、お給仕をしながら戴いてよ』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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