じょう

精選版 日本国語大辞典 「じょう」の意味・読み・例文・類語

じょう

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 饒(ゼウ)の意か ) 多いさま。豊かなさま。たくさん。
    1. [初出の実例]「大光院亜相やんごとなき人なりけるに、ものの多きことをちゃうにとの給けるを」(出典:月刈藻集(1610‐42頃)下)

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普及版 字通 「じょう」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] ジョウ(ヂョウ)

[説文解字]

[字形] 形声
声符は農(のう)。農に(じよう)の声がある。〔説文八上に「衣の厚き皃なり」とあり、〔詩、召南、何彼矣〕「何ぞ彼のたる 唐棣(たうてい)(からなし)の(はな)」とは、花木の盛んなるさまをいう。〔玉〕に「んなるなり」とあり、その義はの字義。は〔説文〕にみえず、もと通じて用いたものであろう。

[訓義]
1. 衣があつく、立派なさま。
2. さかんなさま。

[古辞書の訓]
名義抄 アツシ・フトシ 〔字鏡集 アツキコロモ・フトシ

[語系]
・濃・niumは同声。みな濃厚・濃密の意がある。また穰(穣)・孃(嬢)・(醸)njiangの系列の字と、声義の通ずるところがある。

[熟語]

[下接語]
・鮮・繁・妖


25画

[字音] ジョウ(ジャウ)

[説文解字]

[字形] 形声
声符は襄(じよう)。襄は死者の胸もとなどに呪具や祝告の器をつめこんで禳(はら)うこと。襄に、中につめこむものの意がある。〔説文〕十四上に「型を作る中腸なり」とあり、〔伝〕に「の屬を鑄るとき、をしてならしむる、型範中に于(おい)て、に土を作る」という。いわゆる土胎の意。型範と土胎の中間に流しこんで、鋳こみをする。はのち多くいかけて欠を補うことや、ふちどりなどの意に用いる。

[訓義]
1. いがたのなかみのつめもの、内模、土胎。
2. 兵器、鉤の類、中央に外向きの刃を加えたもの。
3. ふちどる。
4. はめる、はめこむ、

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ホコ

[熟語]

[下接語]
・鍾・推


26画

[字音] ジョウ(ジャウ)

[説文解字]

[字形] 形声
声符は襄(じよう)。〔説文〕五下に「人餉(しやう)を謂ひてと曰ふ」とあり、次条に「餉(しやう)は(おく)るなり」という。〔爾雅、釈詁〕に「は饋(き)なり」とあり、饋餉(きしよう)と同義農作の人に食をとどけること。また軍糧にもいう。

[訓義]
1. 食をおくる、農作の人に食事をとどける。
2. 兵糧・軍糧としておくる。

[熟語]

[下接語]
・餽・軍・漕・糧

孕】じよう

はらむ。

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