日本歴史地名大系 「四社神社」の解説 四社神社ししやじんじや 奈良県:宇陀郡御杖村菅野村四社神社[現在地名]御杖村大字菅野小字宮本菅野(すがの)の東部、名張(なばり)川の支流、菅野川に沿った地に鎮座。旧村社。もとは現社地の北西、少し離れた所にあった。祭神は伊邪那美(いざなみ)命・大日貴(おおひるめむち)尊・天津児屋根(あまつこやね)命・誉田別(ほんだわけ)尊の四神、あるいは天照(あまてらす)大神・春日大神・八幡大神・熊野大神の四柱ともいう。創祀は不詳であるが、室町末期からは当社に残る二九枚の棟札や「濫觴記」によって変遷を知ることができる。元亀元年(一五七〇)の棟札をはじめ、慶長一五年(一六一〇)、寛永八年(一六三一)、慶安四年(一六五一)のものが古い。棟札によれば戦国期から江戸時代中期までは春日大明神ととなえていたようで、明和七年(一七七〇)以降四社大明神あるいは四柱大明神と称している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by