四部(読み)シブ

デジタル大辞泉 「四部」の意味・読み・例文・類語

し‐ぶ【四部】

四つ部分
四部衆しぶしゅ」の略。
中国で、書物を分類した四つの部門経部史部子部集部総称

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精選版 日本国語大辞典 「四部」の意味・読み・例文・類語

し‐ぶ【四部】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 四つの部分け。四つの部門。「四部の衆」「四部合唱」など。
  3. 中国で、書物を分類した四つの部門、経部・史部・子部・集部の総称。また、一般に書籍のこと。四部の書。〔隋書‐経籍志序〕
  4. しぶ(四部)の衆」「しぶ(四部)の弟子」の略。
    1. [初出の実例]「いまの無量なる衆会、あるひは天王、龍王、四部、八部、所求所解ことなりといへども、たれか妙法にあらざらん」(出典:正法眼蔵(1231‐53)授記)

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普及版 字通 「四部」の読み・字形・画数・意味

【四部】しぶ

古書の四分類法。経・史・子・集。〔余叢考、二十二、経史子集〕古書の、未だ經子集四部の名らず。~其の四部を以ては、晉の祕書監より始まる。

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世界大百科事典(旧版)内の四部の言及

【分類】より

…劇を喜劇,悲劇,頌歌に分類したのは前3世紀の詩人カリマコスであるが,彼はアレクサンドリアの図書館司書だったので,図書目録のための分類であった。中国では学問の分類も図書の分類によったので,経,史,子,集の〈四部〉や集,六芸,諸子,詩賦,兵書,術数,方技の〈七略〉が用いられた。 語彙の分類としては,すでに古代エジプトやメソポタミアに分類語彙集があり,ローマ時代にもポルクスJulius Polluxがギリシア語の《名前の書(オノマスティコン)》を書いている。…

※「四部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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