回り縁(読み)マワリブチ

デジタル大辞泉 「回り縁」の意味・読み・例文・類語

まわり‐ぶち〔まはり‐〕【回り縁】

天井のまわりの壁と接する部分に取り付けた横木。天井回り縁。

まわり‐えん〔まはり‐〕【回り縁】

建物部屋周囲の二方以上にめぐらした縁側

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精選版 日本国語大辞典 「回り縁」の意味・読み・例文・類語

まわり‐ぶちまはり‥【回縁】

  1. 〘 名詞 〙 天井(てんじょう)の回りと壁の接する所に取りつける横木。
    1. [初出の実例]「まわりふちと天井なけしとのあひ柱壱本」(出典:匠明(1608‐10)殿屋集)

まわり‐えんまはり‥【回縁】

  1. 〘 名詞 〙 部屋の周囲の二方以上にめぐらした縁がわ。
    1. [初出の実例]「悋気のまはり縁(ヱン)過て御前へ出にける」(出典浄瑠璃蘆屋道満大内鑑(1734)三)

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改訂新版 世界大百科事典 「回り縁」の意味・わかりやすい解説

回り縁 (まわりぶち)

壁と天井が交差する部分に取り付けられる棒状部材。交差部のゆがみを隠し直線に見せる働きをもつ。木材を用いることが多いが,天井仕上材の種類に応じて,アルミニウムプラスチックなども使用される。壁が左官仕上げの場合には壁の施工に先立って取り付けられ,定規として用いられるが,天井も左官仕上げの場合には回り縁を用いず,繰り型に塗りあげることがある。壁が板状の部材の場合には壁を張りあげた後に取り付けられ,天井との取合い(2材の接合部分)をそろえるために用いられる。天井が板材の打上げ天井の場合には,壁との間に隙間をとって目地の底に板をあてて納めることもある。和風竿縁(さおぶち)天井の場合には回り縁は天井を支えるための重要な部材であり,柱に取り付けられて竿縁を受けている。上下に重ねて設け意匠上の効果をねらう場合もあり,二重回り縁と呼ばれる。
天井
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リフォーム用語集 「回り縁」の解説

回り縁(廻り縁)

天井と壁の接する部分に取り付ける見切り縁の横材。廻り縁を隠して納める「隠し廻り縁」もある。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「回り縁」の解説

まわりぶち【回り縁】

天井と壁が接する部分に取り付ける細長い棒状の化粧部材。

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