回護(読み)カイゴ

デジタル大辞泉 「回護」の意味・読み・例文・類語

かい‐ご〔クワイ‐〕【回護】

[名](スル)
かばい守ること。庇護ひご
弁護
「其の挙動是まで毫も、悪意を挿まざることを―せり」〈竜渓経国美談

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精選版 日本国語大辞典 「回護」の意味・読み・例文・類語

かい‐ごクヮイ‥【回護・廻護】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 害を受けないようにかばい守ること。
    1. [初出の実例]「窃(ひそか)に其身を別室に匿(かくま)百方これを回護(クヮイゴ)せし故」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七)
    2. [その他の文献]〔宋史‐王希呂伝〕
  3. 事柄事情を説明して、立場が悪くならないように守ること。
    1. [初出の実例]「往々学者が湯武に疵付けとむない、回護するしとりがある故に」(出典:雑話筆記(1719‐61)上)

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普及版 字通 「回護」の読み・字形・画数・意味

【回護】かい(くわい)ご

かばう。〔朱子全書、論語(さき)の儒、此の處に到りて、~宛轉回し、敢て窮究到底せず。

字通「回」の項目を見る

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