デジタル大辞泉 「団亀」の意味・読み・例文・類語 どん‐がめ【▽団亀】 《「どうがめ(胴亀)」の音変化》1 スッポンの別名。「池の―ならばくんくるべいとの」〈伎・名歌徳〉2 丁銀ちょうぎんのこと。「―三つで一貫五百目請取るからは」〈浄・歌祭文〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「団亀」の意味・読み・例文・類語 どん‐がめ【団亀】 〘 名詞 〙 ( 「どうがめ(胴亀)」の変化した語 )① 「すっぽん(鼈)」の異名。[初出の実例]「厂かとへは肢先うこく土亀哉〈忋翁〉」(出典:俳諧・俳諧三部抄(1677)上)② 亀頭(陰茎の頭)のたとえ。[初出の実例]「師匠様のあのどん亀で、あの女中をくんぐるべいとは」(出典:歌舞伎・鳴神(1742か))③ ( 「どん」を「鈍」にかけていう ) 人をあざけっていう語。のろま。おろかもの。[初出の実例]「亀は亀ぢゃが、どん亀ぢゃ。心は往(い)んだ顔ですっこんでゐる」(出典:歌舞伎・桑名屋徳蔵入船物語(1770)口明)④ ( 楕円の形が似ているところからか ) 丁銀のこと。[初出の実例]「泥亀(ドンガメ)三つで壱貫五百目請取るからは言い分ないわい」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)野崎村) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例