国家と宗教(読み)こっかとしゅうきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国家と宗教」の意味・わかりやすい解説

国家と宗教
こっかとしゅうきょう

南原繁著。 1942年刊。「ヨーロッパ精神史の研究」という副題がついているとおり,ギリシア思想から始って危機神学にいたるまでのヨーロッパの思想や理念を論じたものであって,きわめて高い学問的価値をもつものとされている。だが本書意義はいま一つ別のところにある。これは実は国家神道背景とした当時の祭政一致思想や超国家主義に対して抗議し,対決しようとしたものである。これが発売禁止とならなかったのは,アカデミックな著作であったためといわれている。

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世界大百科事典(旧版)内の国家と宗教の言及

【南原繁】より

…25年教授に昇任し,主として政治学史を担任した。学生時代から内村鑑三によってキリスト教の信仰に導かれ,ドイツ観念論の独創的研究を中心に政治の哲学的研究を進め,それを通じて国体という擬似宗教を批判し,その成果を《国家と宗教》(1942),《フィヒテの政治哲学》(1959)にまとめた。45年法学部長に就任して同志と終戦工作を試み,敗戦のあと総長に選ばれて6年間在職。…

※「国家と宗教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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