国照寺(読み)こくしようじ

日本歴史地名大系 「国照寺」の解説

国照寺
こくしようじ

[現在地名]苓北町白木尾

志岐しき城跡の南西側の山麓にあり、静かな庭園をもつ。万松山と号し、曹洞宗。本尊釈迦牟尼仏。「天草富岡懐古録」によると、正保元年(一六四四)代官鈴木重成創建。重成の兄正三を開基とし、開山は一庭融頓。天草四ヵ本寺の一。慶安元年(一六四八)年柄としから村・志岐村のうちに寺領四五石を与えられた。「島鏡」に「寺屋舗、東西四拾弐間、南北三拾六間、門前、東西四拾八間、南北百弐拾間」とあり、郡内有数の禅宗寺院であった。


国照寺
こくしようじ

[現在地名]一宮市大和町苅安賀 角出

鷲洞山と号し、日蓮宗。もと丹羽郡岩倉いわくら(現岩倉市)にあったが、享禄三年(一五三〇)に現在地に移ったと伝える。「尾張志」に「祖師日蓮上人の金銅の小像あり、古雅にして背に寛正六乙酉年二月十六日日親と彫付たり」と記す。また、青銅製孔雀文の磬が伝えられ、「藤嶋賢林寺 勧進僧公明 天福二年甲午二月十五日」の刻銘がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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