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国際コミュニケーション こくさいコミュニケーションinternational communication

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国際コミュニケーション
こくさいコミュニケーション
international communication

国家間あるいは非国家的国際主体間における政治,経済,文化など諸相にわたる情報交換をはじめとする相互交流。コミュニケーション理論によれば,国家もしくは政治,社会集団における統合の度合いは,その体系内で伝達される情報の量,精度,あるいは範囲によって測定されうる。制度化の不十分さゆえに最も原始的な政治体系といわれる国際体系は,この意味において統合の度合いがきわめて低いといわざるをえない。しかし,今日さまざまな国際主体間の接触によって生じる国際関係は,国家間の外交ルートに従った政府間交渉というレベルをこえ,国際コミュニケーションと呼ぶにふさわしい局面を迎えている。その背景には,大衆の政治参加による問題関心の深化拡大,非国家的国際主体の増大による情報の多様化,科学技術の飛躍的進歩に伴うコミュニケーションのスピード化などの諸条件が存在している。このような国際コミュニケーションの緊密化は,国家間関係のオーバーラップ現象を促進し,さらに国内政治の国際化あるいは国際政治の国内化をもたらす。一国の核兵器開発が国際政治体系の構造的変化を触発したり,国際紛争に反対する国際世論が紛争当事国に対する圧力として機能したりする状況がこれである。しかし国家間の情報の流れの豊かさは必ずしも国際的な相互理解を促進するとはかぎらない。たとえば 1970年代から 90年代初頭にかけて高まった日米関係の危機の主要な一面であるいわゆる「イメージ・ギャップ」は,両国間の情報不足というよりは,両国の文化の相違に根ざす情報解釈の齟齬 (そご) の問題にほかならない。

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世界大百科事典内の国際コミュニケーションの言及

【コミュニケーション】より

… ともあれ身体接触時のかすかな触感の瞬間的なやりとりから,世紀を超えた情報の伝達にいたるまで,幅広いレベルのなかで,われわれは文化によって異なるさまざまのコードを用いて世界を解釈しつつ生きてきたのである。身ぶり語【谷 泰】
【国際コミュニケーション】
 人間社会がコミュニケーションなしに存立しえないと同様,国際社会もコミュニケーションなしには機能しえない。一般に国境を越えて行われるシンボル,人,物,さらに暴力の交換を国際コミュニケーションと呼び,現在の国際社会はメッセージの交換,つまりコミュニケーション活動から成り立っているといえる。…

※「国際コミュニケーション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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