出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
(2016-7-28)
…この場合の特徴は,(1)個別の国家の視点から,各国にとって外的な条件として国家間関係をとらえること,(2)したがって外交や対外関係は国内政治とは切り離された別の次元に属し,〈政争は波打際で終わる〉のが原則とされたことである。 第1次世界大戦後,国際連盟という,個別国家とはいちおう別な国際組織が誕生したことは,国際関係が個別国家の対外関係の総和以上のものであるという,現代的国際関係の成立を象徴する出来事であった。このころから国際関係international relationsという観念が広く使われるようになり,とくにアメリカの大学で〈国際関係論〉という分野が研究・教育の対象として公認されるようになった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」