国際関係(読み)こくさいかんけい(その他表記)international relations

精選版 日本国語大辞典 「国際関係」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐かんけい‥クヮンケイ【国際関係】

  1. 〘 名詞 〙国家間のかかわりあい。外交上の関係
    1. [初出の実例]「国際関係の外国電報や」(出典:若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉下)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際関係」の意味・わかりやすい解説

国際関係
こくさいかんけい
international relations

国際社会のなかで,国境を越えて取結ばれるあらゆる形態の社会的関係をさす。通常,個々の国際的関係をいうよりも,通時的あるいは共時的に一群となった国際的関係の網をさすことが多い。従来,そのような関係を形成する行為主体としてほとんど独占的な位置を占めたのは国民国家であった。しかし今日では,そのほかに国家の枠を越える国際組織や地域共同体,あるいは多国籍企業,国家の枠内にある地方自治体や民間団体,さらには私的な個人までが国際関係の行為主体として活動している。この点にこそ第1次世界大戦以来の現代国際関係の最大の特徴がある。行為主体の種類によって今日の国際関係を分ければ,政府間関係と非政府間関係もしくは民間関係があることになる。また行為の領域によって分類すれば,政治的関係,経済的関係,軍事的関係,法的関係,イデオロギー的関係,文化的関係など,さまざまな国際関係が存在する。このような国際関係の存在形態としては,(1) 万人が万人の敵であるような敵対関係,(2) 競争的関係,(3) 併存的関係,(4) 支配対被支配関係,(5) 協力的関係,(6) 相互依存的関係などのタイプが考えられる。今日の国際関係には,とりわけ相互依存的な関係が顕著になっているといわれる。

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世界大百科事典(旧版)内の国際関係の言及

【国際政治】より

…この場合の特徴は,(1)個別の国家の視点から,各国にとって外的な条件として国家間関係をとらえること,(2)したがって外交や対外関係は国内政治とは切り離された別の次元に属し,〈政争は波打際で終わる〉のが原則とされたことである。 第1次世界大戦後,国際連盟という,個別国家とはいちおう別な国際組織が誕生したことは,国際関係が個別国家の対外関係の総和以上のものであるという,現代的国際関係の成立を象徴する出来事であった。このころから国際関係international relationsという観念が広く使われるようになり,とくにアメリカの大学で〈国際関係論〉という分野が研究・教育の対象として公認されるようになった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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