国鱒(読み)クニマス

デジタル大辞泉 「国鱒」の意味・読み・例文・類語

くに‐ます【国×鱒】

サケ目サケ科に属する淡水魚田沢湖固有種で、昭和10年(1935)には約9万匹の漁獲量があった。昭和15年(1940)に電源開発や農業利用のため、付近を流れる玉川から強酸性の水が引き込まれたことにより、他の魚類とともに死滅した。これにより絶滅したと考えられていたが、平成22年(2010)に山梨県西湖生存が確認された。田沢湖で絶滅する直前各地で卵が放流されており、その子孫が生存していたと考えられている。

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精選版 日本国語大辞典 「国鱒」の意味・読み・例文・類語

くに‐ます【国鱒】

  1. 〘 名詞 〙 サケ科魚類の一種。秋田県田沢湖の特産降海型ベニザケおよびその陸封型ヒメマスとは同一種の別亜種の関係になる。陸封型。全長四〇センチメートル余りに達する。成魚体色は灰黒色。周年産卵することで他のサケ科魚類とは著しく異なる。昭和一五年(一九四〇)に、発電目的で強酸性の玉川の水を導入したため絶滅した。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「国鱒」の解説

国鱒 (クニマス)

学名Oncorhynchus kawamurae
動物。サケ科の淡水魚,絶滅種

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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