園林(読み)エンリン

デジタル大辞泉 「園林」の意味・読み・例文・類語

えん‐りん〔ヱン‐〕【園林】

庭園の中の林。また、庭園と林。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「園林」の意味・読み・例文・類語

えん‐りんヱン‥【園林・苑林】

  1. 〘 名詞 〙 庭園の中の林。また、庭園と林。おんりん。
    1. [初出の実例]「園林半灼灼、原野尽芊芊」(出典:文華秀麗集(818)上・奉和春日江亭閑望〈巨勢識人〉)
    2. [その他の文献]〔儲光羲‐霽後貽馬十二巽詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「園林」の解説

園林
ぎおんばやし

祇園社(現八坂神社)境内及びその周辺の森林をいった。

「源平盛衰記」に祇園林の古狐のことが出、謡曲熊野」に「花やあらぬ初桜の、祇園林下河原」とうたわれる。中世末には「二水記」永正一六年(一五一九)三月一八日条に「従今日東山祇園林辺勧進猿楽有」と記される。桜の名所であり、また祇園社への参詣人で賑ったものであろう。

江戸時代の文学にも、仮名草子「竹斎」に「三条大橋うち渡りて、祇園林に差し掛り、先づ清水へ参りつつ」と、清水参詣道の景物につづられ、西鶴の「男色大鑑」には「祇園林の烏の羽色」といった表現がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

普及版 字通 「園林」の読み・字形・画数・意味

【園林】えん(ゑん)りん

木の茂る園。唐・杜審言〔湘江を渡る〕詩 遲日、園林に昔を悲しむ 今春、鳥、邊愁を作(な)す

字通「園」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android