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火除地 ひよけち

百科事典マイペディアの解説

火除地【ひよけち】

火事での延焼防止のために設けられた防火地帯。江戸幕府は多発する火事に悩んだが,1657年の明暦(めいれき)大火後に設置。江戸城用の火除明地,一般市街地には広道(ひろみち)・広小路(ひろこうじ),広道に土手を築いた火除土手として設置された。
→関連項目明暦の大火

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世界大百科事典 第2版の解説

ひよけち【火除地】

江戸の多発する火事に悩んだ幕府が,延焼防止のため設けた防火地帯の総称。江戸城用のものを火除明地(ひよけあきち),一般市街地のものを広道または広小路(ひろこうじ)とも呼んだ。また広道に土手を築いた火除土手もあった。初期の江戸を全滅させた明暦の大火(1657)の前年に火除地の計画があったが,実現したのは大火の2ヵ月後からである。大火の多くは冬の乾燥期の北風のためだったので,北から南に延焼を防ぐため,火除明地は城の北西部に集中し,広小路,火除土手は主要市街地に東西方向に設けられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

火除地
ひよけち

江戸時代、防火のために設けられた空き地。類焼防止のほか被災者の避難所ともなった。幕府は1657年(明暦3)の大火前より火除地を計画していたが、明暦(めいれき)の大火により急速に実行に移した。中橋広小路、両国広小路(ともに東京都中央区)などがこのとき出現した。その後とくに数多くの火除地を設けたのは享保(きょうほう)年間(1716~36)の中ごろまでである。町火消の制が整うに従い、火除地の廃止されるものが多くなった。[南 和男]

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世界大百科事典内の火除地の言及

【広小路】より

…近世の都市において,普通の街路よりも特に幅広くつくられた街路のこと。城下町など町制の行われた都市では,延焼防止のための防火帯である火除地(ひよけち)として設けられることが多い。地名として残る名古屋の広小路は1660年(万治3)の大火後に,町人地と武家地の境の街路を幅15間に拡張して作られた。…

※「火除地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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