土師神社(読み)どしじんじや

日本歴史地名大系 「土師神社」の解説

土師神社
どしじんじや

[現在地名]藤岡市本郷 下郷

神流かんな川左岸の河岸段丘上にある。旧村社、祭神は野見宿禰。総社本「上野国神名帳」に「正五位上土師明神」とある。境内から連なる段丘崖には約三〇基の本郷ほんごう埴輪窯跡(国指定史跡)が残るところから、この地域に埴輪土師器を製造する土師部が居住し、職掌上の祖神と仰ぐ野見宿禰を祀ったものである。祭神の伝承に密接につながる相撲壇(土師の辻)があり、土壇の高さ一・六メートル、上円部径四・九五メートル、基底部径一三メートル、傾斜二二度、斜長四・五メートルで、もとは高さ三・八メートルで上土俵一六俵、中土俵二八俵、下土俵三六俵で作られていたという。


土師神社
はぜじんじや

[現在地名]鈴鹿市土師町

土師町内に延喜式内社に比定される二社があり、ともに旧村社。東の方一色いつしきにあるのを土師神社とし、祭神天之菩卑能命。もと「大宝天宮」(宝永六年棟札)、または「俗称大宝天王」(三国地志)と称し、享和元年(一八〇一)の棟札に「土師神社」とある。一方、西の方の西垣内にしがいとのは西土師神社といい、祭神は埴山比売神・品陀和気命とし、土師神社・八剣神社合殿である(神社明細帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「土師神社」の意味・わかりやすい解説

土師神社
はじじんじゃ

道明寺天満宮」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の土師神社の言及

【藤岡[市]】より

…また1980年関越自動車道の藤岡インターチェンジが開設されてからは,国道17号線と254号線を結ぶ交通の要地となり,さらに93年上信越自動車道が開通して関越自動車道との分岐点となって,付近は工業化,住宅地化が進んだ。本郷埴輪窯跡(史)があり,付近の土師神社は,埴輪製造の起源説話によって土師氏の祖ともされ,また相撲の始祖ともいわれる野見宿禰をまつる。【有末 武夫】。…

※「土師神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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