日本歴史地名大系 「土生浦」の解説
土生浦
はぶうら
厚狭郡の西部、瀬戸内海に南面した漁村。東は
この地に比定される埴生庄は、承安元年(一一七一)一二月一二日付の官宣旨(石清水八幡宮記録)によれば、
応安四年(一三七一)一〇月九州探題今川了俊がこの地を通り、「道ゆきぶり」に
と記している。また文明一二年(一四八〇)連歌師の宗祇が九州大宰府(現福岡県筑紫郡太宰府町)まで旅行した時の紀行「筑紫道記」に
と当時の様子を記している。寛正二年(一四六一)の大内家掟書には山口からの行程として、埴生は二日路半とされている。
なお天文一〇年(一五四一)大内氏の遣明船の使節だった京都
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報