土類金属(読み)どるいきんぞく(その他表記)earth metals

精選版 日本国語大辞典 「土類金属」の意味・読み・例文・類語

どるい‐きんぞく【土類金属】

  1. 〘 名詞 〙 土類をつくる金属元素総称アルミニウムおよび希土類元素という意味と、アルミニウム、ガリウムインジウムタリウム四元素を総称するという意味との二通りある。土金属。〔舎密開宗(1837‐47)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「土類金属」の意味・わかりやすい解説

土類金属 (どるいきんぞく)
earth metals

 周期表第Ⅲ族(第Ⅲ B族)に属するアルミニウムAl,ガリウムGa,インジウムInおよびタリウムTlの4元素の総称。アルミニウム以外の元素はいわゆる希元素に属する。すべて3価の化合物をつくる元素であるが,ガリウム以下の元素は1価の化合物もつくり,とくにタリウムは1価の化合物が普通である。酸素との化合力が強く,安定度の高い酸化物(古くは土earthと呼ばれた)をつくるのでこの名がある。ガリウムやインジウムは半導体原料となる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「土類金属」の意味・わかりやすい解説

土類金属
どるいきんぞく
earth metal

酸化アルミニウムはじめ多く金属の酸化物で、水に溶けず、火にも融解しないようなものを「土(ど)」(earth)とよんでいたが、そのような土をつくる金属元素の総称。一般にはアルミニウムおよび希土類元素をいうが、周期表第13族元素(ホウ素族元素)のうちホウ素を除いたアルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウムの4元素(アルミニウム族元素ということもある)をいうこともある。

[中原勝儼]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「土類金属」の意味・わかりやすい解説

土類金属
どるいきんぞく
earth metal

(1) アルミニウムおよび希土類元素の別称。 (2) ホウ素族元素のうちホウ素を除いた元素の総称。

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