地球上に存在する量が比較的少ない元素をいう。ただし古くその量が少ないと考えられ、希元素とされていたものでも、現在ではそうでないことがわかっているものもある。したがって、それほどはっきりとその範囲が決められているものではない。一般に希ガス元素、周期表1族のリチウム、ルビジウム、セシウム、2族のベリリウム、3族の希土類金属、13族のガリウム、インジウム、タリウム、4族のジルコニウム、ハフニウム、5族のバナジウム、ニオブ、タンタル、7族のレニウム、10族の白金族元素、ポロニウム以降の放射性元素などをいうことが多い。しかしこれらのうち、たとえば希ガス元素中ヘリウム、ネオン、アルゴンなどはその存在量はかなり多く、また地殻中の存在量は、全元素中25位で塩素の半分程度、鉛の5倍程度あり、コバルトや銅よりも多く希元素とはいえない。
[中原勝儼]
rare element
地殻中の存在量の少ない元素,やや多くても濃集して大きい鉱床をつくることが少ない元素。明確な元素種の定義はない。長島弘三(1960)は周期表第Ⅰ族(Li・Rb・Cs),Ⅱ族(Be),Ⅲ族(B・Sc・Y・希土類元素・Th・U),Ⅳ族(Zr・Hf),Ⅴ族(Nb・Ta)等としている。これらはすべてV.M.Goldschmidtの親石元素で,珪長質岩,特に花崗岩に濃集。しかし花崗岩の主成分鉱物をつくるには濃度が小さすぎ,また他の鉱物中に入るにはイオン半径が大きすぎたり小さすぎたりするため,マグマ残液中に濃縮され,ペグマタイト期・熱水期などに晶出し,ペグマタイト鉱床(U・Nb・Ta・Sc・Y・Ce・Zr・Th・Liなど)や気成~熱水鉱床(Li・U)を形成。鉱床としては,これらに由来する漂砂鉱床が重要。
執筆者:林 昇一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
(1)自然界に存在する量が少ない,(2)多量にあっても,岩石,大気,水などの中に希薄に分散していて捕集しにくい,(3)工業的な製法や用途に乏しいなどの理由で,化学者が出会う機会の少ない元素。希有元素ともいう。学術的な化学用語というよりも通称で,明確な定義はない。周期表の第5周期以下の元素には,この種の元素がきわめて多い。ランタノイドやアクチノイドも希元素のうちに数えられる。
執筆者:曽根 興三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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