南海トラフの地震、津波を常時観測監視するために開発された観測システム。英語名はDense Oceanfloor Network system for Earthquakes and Tsunamisで、略称はDONET(ドゥーネット)。DONET1とDONET2がある。2006年(平成18)から海洋研究開発機構(JAMSTEC(ジャムステック))が研究開発を進めてきたが、2016年4月以降は防災科学技術研究所が運用管理している。
DONET1は、東南海地震の想定震源域である紀伊半島沖の熊野灘(なだ)の水深約1900~4400メートルの海底22か所に観測点が置かれ、2011年8月にすべての観測機器を基幹ケーブルへと接続し、本格運用を開始した(当初の観測点は20か所)。DONET2は、南海地震の想定震源域である紀伊水道から四国沖の水深1100~3600メートルの海底29か所に観測点が置かれ、2016年3月末に整備が終了した。DONET2の完成を受け、翌4月、DONET1とDONET2は防災科学技術研究所に移管された。観測点には、海底の動きをリアルタイムでチェックできる観測機器(強震計、広帯域地震計、水晶水圧計、微差圧計、ハイドロフォン、精密温度計)が設置され、観測データは、三重県尾鷲(おわせ)市にある陸上局から、専用回線を通じて気象庁等にリアルタイムで配信されている。
[編集部 2017年10月19日]
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