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Nankai earthquake
南海トラフ沿いで紀伊半島沖から四国沖に至る範囲を震源とする巨大地震。フィリピン海プレートが日本列島の下に潜り込む低角逆断層型の地震である。歴史上100~200年ほどの間隔で繰り返し発生している。東南海地震と連動して起こることが多い。特に1707(宝永4)年の地震は両者が連続的に起こったもので,西は四国沖から東は駿河湾までを震源域とする日本で最大級の地震(M8.6)であった。1946年12月21日,潮岬沖を震源とするM8.0の地震は東南海地震(1944)のおよそ2年後に起きた。震源域は西に向かって進み,最終的な断層面積は(120×80)km2,ずれの平均値は3mと推定されている。被害は中部地方から九州まで及び,死者・行方不明者1,432人,倒壊家屋35,000棟,流失家屋1,451棟,消失家屋2,598棟であった。地殻変動は広範囲にわたり,室戸は1.27m, 潮岬は0.7m隆起し,逆に高知や須崎は1.2m沈降した。この地震による津波は遠くハワイ,カリフォルニアでも観測された。
執筆者:菊地 正幸・佐竹 健治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
紀伊半島潮岬(しおのみさき)沖で発生した地震。日本では南海地震とよべる地震が8回あった。これらの地震の発生間隔は約90~250年とさまざまである。南海地震が発生したときに出現する随伴現象は、現在の高知市付近の地盤沈下と室戸岬(むろとざき)の隆起、および和歌山県南西部にある湯の峰温泉の湯の湧出(ゆうしゅつ)量の異変などであった。8回の地震のうち4回については、南海地震の前2年以内に東海地震が発生している。1946年(昭和21)の地震は、未明の4時19分ころに発生し、震源の深さは20キロメートルで、津波が伊豆から九州の太平洋岸を襲った。高知県での被害が最大であったが、被害は全体で死者・行方不明1432人、全半壊住家3万5078、流失家屋1451、焼失家屋2598などであった。この地震のあと九州の中央構造線沿いの地域の地震活動が活発になった。
[宇佐美龍夫]
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…南海地震ともいう。1946年12月21日紀伊半島南方から四国沖に起こった巨大地震で,マグニチュードは8.1に達した。…
※「南海地震」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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