強震計(読み)キョウシンケイ(その他表記)strong-motion seismograph

精選版 日本国語大辞典 「強震計」の意味・読み・例文・類語

きょうしん‐けいキャウシン‥【強震計】

  1. 〘 名詞 〙 大きな地震動でも十分記録できるように設計された地震計。回転軸を鉛直に近くした水平振子を用いる周期五秒の強震水位計、さかだち振子を用いた周期〇・一秒のSMAC型強振計などがある。前者は主として気象庁に、後者大都会建築物ダム、橋などに設置されている。
    1. [初出の実例]「以上の験測は強震計と称し特に大震動を記印せしむる地震計に因りて計算せり」(出典:風俗画報‐七四号(1894)人事門)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「強震計」の意味・わかりやすい解説

強震計
きょうしんけい
strong-motion seismograph

強い地震動を記録するための地震計。地震の加速度を記録するように工夫されており,耐震工学地震学の研究に重要なデータを提供する。通常の地震計とは違って,地震動があるレベル以上に達すると自動的に記録を始めるトリガ装置が組み込まれている。日本では1980年代まで機械式の SMAC型強震計が最も多かったが,1995年の兵庫県南部地震以降は防災科学技術研究所地震観測網全国強震ネットワーク K-NETが整備され,K-NET02型というデジタル強震計によって,全国をほぼ 25kmメッシュで均等に覆う約 1000ヵ所の強震観測網が運用されるようになった。観測された波形データは地震発生後数分以内にインターネット上に公開され,地震動の分析や地震の断層推定などに使われる。このほかの強震観測網もさまざまな目的で設置されており,新幹線停止ガス遮断などといった防災対策にも利用される。

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