坂本宿(読み)さかもとしゆく

日本歴史地名大系 「坂本宿」の解説

坂本宿
さかもとしゆく

[現在地名]松井田町坂本

中山道の宿で、江戸から一七番目にあたる。東の一六番松井田宿とともに上野七宿の一。西は碓氷峠を越えて信州軽井沢かるいざわ宿(現長野県北佐久郡軽井沢町)。宿の地割・水路などがよく保存されている。用水の流れる往還を挟んで北側と南側に一六一軒の屋敷割が斜角をもって並ぶ。間口七間の一軒家四〇、三間半の半軒家一二〇で、奥行は八―一四、五間。平入出梁の二階建の奥に切妻の平屋が続き、屋敷付畑地を有する。宿は上・中・下に分れており、中宿に本陣があった。脇本陣は北側にあって通常は旅宿をしていたが、本陣がふさがったとき脇本陣として使われた。

江戸に三四里一四町余、松井田宿に二里一五町余、軽井沢宿に二里三四町余(中山道宿村大概帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報