松井田宿(読み)まついだしゆく

日本歴史地名大系 「松井田宿」の解説

松井田宿
まついだしゆく

[現在地名]松井田町松井田

中山道の宿で、江戸から一六番目にあたる。東の一五番安中宿、西の一七番坂本さかもと宿とともに上野七宿の一。江戸に三一里三五町余、安中宿に二里一六町、坂本宿に二里一五町余。宿高は三六三石余で地子免許七千六五二坪、宿内町並は九町八間(中山道宿村大概帳)上町中町本陣、上町と下町脇本陣があり、旅籠屋二五(大五・中一四・小六)があった。問屋(名主兼帯)は二軒で、上町と中町で一ヵ月交替で勤めた。年寄は八人、問屋に詰める帳付は二人、馬指一人、人足指一人、小歩行一人で運営されていた。定人馬は五〇人・五〇疋、伝馬役負担のため定められた伝馬屋敷は八五軒半(家数は一四九)であった(嘉永五年「宿明細帳」安中市教育委員会蔵)。五〇人・五〇疋の定人馬のうち一一人・五疋は文政九年(一八二六)まで囲人馬で、同年から一五年間は宿困窮を理由にこれに加えて五人・五疋が免除となった(同年「伝馬勤方議定」萩原文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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