坂本龍之輔(読み)サカモト リュウノスケ

20世紀日本人名事典 「坂本龍之輔」の解説

坂本 龍之輔
サカモト リュウノスケ

明治〜昭和期の教育家



生年
明治3年(1870年)

没年
昭和17(1942)年3月26日

出生地
神奈川県西秋留村(現・東京都秋川市)

学歴〔年〕
神奈川師範学校卒

経歴
青梅、高座渋谷、南村などの小学校に勤め校長歴任。明治34年上京、練堀小、高等師範付属小訓導を経て36年下谷貧民窟に東京市直営特殊尋常小学校(「貧民学校」)として建てられた万年小学校校長となった。ここで労働教育、生活改善に力を注ぎ、貧民学校を必要としない状態をめざした。大正10年病気のため退職、万年小も廃校となったが、生徒は山伏小学校に転入。卒業生がその徳をしのんで竜生会をつくった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「坂本龍之輔」の意味・わかりやすい解説

坂本龍之輔
さかもとりゅうのすけ
(1870―1942)

教育家。貧児教育に献身。神奈川県に生まれる。1892年(明治25)神奈川県師範学校卒業後、県下の小学校に勤務していたが、1900年(明治33)上京。東京市教育課長に請われて、「貧民学校」の設立に従事し、1903年新設の万年小学校長に就任。1921年(大正10)病気退職するまで、地域社会の生活実態に密着した教育課程、教育方法を試み、貴重な実践を残した。

[三原芳一]

『添田知道著『小説教育者』全4巻(復刻版・1978・玉川大学出版部)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「坂本龍之輔」の解説

坂本 龍之輔 (さかもと りゅうのすけ)

生年月日:1870年7月23日
明治時代-昭和時代の教育家。東京市万年尋常小学校校長
1942年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android