型式証明(読み)かたしきしょうめい

日本大百科全書(ニッポニカ)「型式証明」の解説

型式証明
かたしきしょうめい

航空機をはじめ、交通に使用される機器が基準に適合していることを国土交通大臣証明すること。すなわち交通・輸送用の機器は設計にあたって安全を確保するために、細かく設計の基準が定められており、その条項を満足しない限り目的の用に供することはできない。日本では民間航空機の場合、「航空施行規則」の付属書である「耐空性基準」によって、航空機、エンジン、システム、装備品等の性能、構造、強度、構成、信頼性などに対し、定められた要求項目、要求値に適合しているかどうかを設計の段階から計算、実験によって確かめ、さらに飛行試験等で証明して、型式証明書の交付を受けなければ、実用機として使用することはできない。この手順はアメリカの制度を採用したもので、諸外国でも同様の制度を採用するものが多く、世界中ほぼ共通といってよい。これと類似の耐空証明は1機ごとの航空機に対して行われるのに対し、型式証明は一つの型式の航空機全体に対して行われるところが違っており、型式証明を受けていれば、耐空証明の検査が簡略化される利点がある。

[落合一夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「型式証明」の解説

型式証明
けいしきしょうめい
type certificate

新たに開発された航空機について,その型式ごとに設計,構造,強度,性能などが技術基準 (耐空性基準) に適合するかどうかを検査して,国土交通大臣が航空法に基づいて合格を証明すること。この証明のためには各種の強度試験,フェイルセーフ試験,非常脱出試験,飛行試験などを行ない,強度計算書などの審査がなされる。なお型式証明は一度合格すれば,その後に製造される同一型式の機体はすべて同じ証明をもつことになる。これに対して耐空証明は,機体1機ごとの安全性を証明するものである。

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精選版 日本国語大辞典「型式証明」の解説

かたしき‐しょうめい【型式証明】

〙 航空機の型式ごとに行なわれる、設計・製造が定められた安全基準に合格しているという証明。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

知恵蔵「型式証明」の解説

型式証明

安全設計基準」のページをご覧ください。

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