2000年に登録されたアゼルバイジャンの世界遺産(文化遺産)。バクーはカスピ海西岸から突出するアブシェロン半島南岸の油田の町。ペルシア語で「風の町」という意味のバクーは、城壁が海岸に築かれて町が形成されている。その城壁内は、アゼルバイジャン語で「内城」を意味する「イチェリシャハル」と呼ばれている。バクーの町中は見張りの塔として使われた円筒形の乙女の塔や中央広場を中心に、ゾロアスター教の寺院や、ペルシア、アラビア、オスマン帝国、ロシアなどの影響を受けたシルバンシャー宮殿などの歴史的建造物が数多く残っていることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はWalled City of Baku with the Shirvanshah's Palace and Maiden Tower