20世紀日本人名事典 「城夏子」の解説
城 夏子
ジョウ ナツコ
昭和期の小説家
- 生年
- 明治35(1902)年5月5日
- 没年
- 平成7(1995)年1月13日
- 出生地
- 和歌山県西牟婁郡すさみ町
- 本名
- 福島 静
- 別名
- 筆名=福島 しづか
- 学歴〔年〕
- 和歌山高等女学校〔大正8年〕卒
- 経歴
- 女学校時代から詩や小説を投稿、吉屋信子に憧れ、佐藤春夫の詩に感動していた。卒業後、文学を志して上京、「令女界」編集者となり、童話や小説も書き、大正13年「薔薇の小道」を刊行。長谷川時雨に出会い「女人芸術」に参加、また「輝ク」にも作品を発表。その後アナーキストの影響を受けて「婦人戦線」に参加した。代表作に「白い貝殻」「野ばらの歌」「毬をつく女」「六つの晩年」「林の中の晩餐会」などのほか、随筆集「おてんば70歳」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報