堀内為左衛門(読み)ホリウチ タメザエモン

20世紀日本人名事典 「堀内為左衛門」の解説

堀内 為左衛門
ホリウチ タメザエモン

明治期の篤農家 南陽社社長。



生年
天保15年(1844年)

没年
昭和8(1933)年

出生地
紀伊国那賀郡安楽川村(和歌山県那賀郡桃山町)

主な受賞名〔年〕
緑綬褒章

経歴
紀伊国那賀郡の庄屋の家に生まれる。はじめ醬油や酒の醸造を業とするが、明治2年に有田宇治を視察して温州蜜柑や茶の有望性に着目し、帰郷してそれらの栽培を開始した。10年には蜜柑の販売促進のために南陽社を設立し、社長に就任。また、積極的に海外への輸出をはかり、22年にはアメリカへ代表を送り込んだ。この時、代表が持ち帰ったワシントンネーブル苗木に目を付け、その輸入・栽培に成功。その他、河川改修や道路工事などにも功があり、緑綬褒章を受けた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「堀内為左衛門」の解説

堀内為左衛門 ほりうち-ためざえもん

1844-1933 明治時代の殖産家。
天保(てんぽう)15年生まれ。和歌山県の人。温州蜜柑(うんしゅうみかん),茶を栽培して明治10年蜜柑販売のための南陽社を設立。アメリカへの販路拡大をはかるとともにアメリカからワシントンネーブルの苗木を輸入し,その栽培に成功した。昭和8年死去。90歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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