朝日日本歴史人物事典 「堀内雲鼓」の解説
堀内雲鼓
生年:寛文6頃(1666)
江戸前・中期の俳人。別号,千百翁,吹簫軒,迎光庵。法号仏誉助給。大和(奈良県)吉野の人。京都に出て,俳諧を滝方山,和歌を有賀長伯に学ぶ。元禄8(1695)年に『夏木立』を選し,前句付と対比して,5文字(笠)と12文字との付合性を説き,新しい付合文芸の形式「笠付」を俳諧の新領域として確立,流行させた。京都俳壇で最も人気を博した雑俳点者として諸国にもその名が知られ,その評判にあやかって「雲鼓」の号を襲う点者が,美濃や江戸に現れたほどである。<参考文献>宮田正信『雑俳史の研究』
(加藤定彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報