堀町(読み)ほりまち

日本歴史地名大系 「堀町」の解説

堀町
ほりまち

[現在地名]長崎市金屋町かなやまち

本博多ほんはかた町の北東にある長崎うち町の一ヵ町で、陸手に属した。町並南北に形成され、南は今下いました町、北は金屋町に通じる。文禄元年(一五九二)長崎奉行に任じられた寺沢志摩守広高(肥前唐津城主)は、博多町(のちの本博多町)に置いた長崎奉行所の防備として、博多町と島原しまばら町の間に大堀を造成、奉行所の裏手小堀を設けたが、慶長元年(一五九六)北東の豊後ぶんご町とさくら町との間に大堀(二ノ堀)が設けられたので、小堀は埋立てられ、新町起立、堀町と称された。

堀町
ほりまち

[現在地名]福井市西木田にしきだ三丁目

足羽あすわ山の東麓を南北に走る北陸街道が東折する付近にあり、北は石阪いしざか町、東は木田きだ町。堀町から南に入ると堀小路ほりこうじ町がある。天正年中(一五七三―九二)堀秀政北庄きたのしよう城修築中居住した所と伝え、堀小路町の南にある白山はくさん社も堀ノ宮と称する。

慶長三年(一五九八)七月七日付越前国木田之内堀町屋敷方御検地帳(浄光寺文書)があり、屋敷二六筆・「あわら畠」一一筆で、「あわら畠」の意味は不明であるが、「屋敷畠数都合四段七畝弐拾歩、分米都合拾五石八斗九升、内参斗六升あわら畠分」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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