堆い(読み)ウズタカイ

デジタル大辞泉 「堆い」の意味・読み・例文・類語

うず‐たか・い〔うづ‐〕【堆い】

[形][文]うづたか・し[ク]
積み重なって高く盛り上がっている。「―・く積もった土砂
気品がある。
宮殿くうでん楼閣錦の戸張のその中に、さも―・き女性にょしゃうましまし」〈浄・布引滝
[派生]うずたかさ[名]
[類語]高い小高い高高高らか亭亭

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精選版 日本国語大辞典 「堆い」の意味・読み・例文・類語

うず‐たか・いうづ‥【堆】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]うづたか・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「うずだかい」「うつだかい」とも。古くは「うつたかし」か )
  2. 盛り上がって高い。
    1. [初出の実例]「堆(ウツタカキ)阜高(をか)を下(くだ)して」(出典:大唐西域記巻十二平安中期点(950頃))
    2. 「物は見えねど、うづたかく、ふたおほはれ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)三)
  3. 気品がある。高貴である。また、非常にすぐれている。
    1. [初出の実例]「玉扆(い)の座に粧を堆(ウズダカ)くして」(出典:太平記(14C後)三二)
    2. 「つねづねよりも御けしき世にうづだかうおがまれ給ふ」(出典:浄瑠璃・多田院開帳(1695‐96頃)一)
  4. 高慢である。えらそうである。
    1. [初出の実例]「京と云てうつたかう云えども」(出典:玉塵抄(1563)二一)
    2. 「御老中、若老中、番頭等も殊外うす高く成たり」(出典:政談(1727頃)三)

堆いの派生語

うずたか‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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