デジタル大辞泉 「高高」の意味・読み・例文・類語 たか‐だか【高高】 《古くは「たかたか」》[副]1㋐きわだって高いさま。「旗を高高と掲げる」㋑声や音が大きく響き渡るさま。「高高と読み上げる」「サイレンが高高と鳴る」2 最高に見積もっても大したことではないさま。せいぜい。「高高一〇〇円の出費」「高高子供の足だ、遠くまではいけまい」→精精せいぜい[用法][形動ナリ]背伸びをするようにして、今か今かと待ちこがれるさま。「あをによし奈良にある妹が―に待つらむ心然しかにはあらじか」〈万・四一〇七〉[類語](1)高い・小高い・うずたかい・高らか・亭亭/(2)ほのか・ささやか・幾ばく・微塵みじん・些細ささい・まばら・あるかなきか・一縷いちる・唯・たった・たかが・せいぜい・わずか・僅僅きんきん・少ない・少し・ほんの・少しく・少少・ちょっと・ちょいと・ちと・ちっと・ちょっぴり・いささか・いくらか・いくぶん・やや・心持ち・気持ち・多少・若干・二三・少数・少量・数えるほど・しばらく・なけなし・低い・手薄・少なめ・内輪・軽少・軽微・微弱・微微・微少・僅少きんしょう・些少さしょう・最少・微量・ちびちび・一つまみ・一握り・一抹・一息・紙一重・雀すずめの涙・鼻の差・残り少ない・ちょこっと・ちょこんと・ちょっこり・ちょびちょび・ちょびっと・ちょぼちょぼ・ちょろり・ちょんびり・ちょんぼり・ちらり・爪の垢あか・小口・ささやか・寸毫すんごう・プチ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「高高」の意味・読み・例文・類語 たか‐だか【高高】 [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 古くは「たかたか」 ) つまさき立ち、背のびするようにして心待ちにするさま。ひどく待ちこがれるさま。[初出の実例]「白雲のたなびく山の高々(たかたか)に吾が思ふ妹を見むよしもがも」(出典:万葉集(8C後)四・七五八)[ 2 ] 〘 副詞 〙① ( 多く「と」を伴って用いる ) 目立って高いさま。非常に高いさま。[初出の実例]「僧、男の昇る後(しりへ)に昇るに、すずろに高々と被昇る」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)「その建物は高々と聳えてゐる」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)② ( 多く「と」を伴って用いる ) 声大きくいうさま。声が高くすみとおって、遠くまで聞こえるさま。[初出の実例]「たかだかとうち笑ひうち笑ひし給ふにほひ」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)二)③ 十分に見積もっても、たいしたことではない、という話者の気持を表わす。せいぜい。[初出の実例]「高高(タカダカ)で銀壱両、五匁迄ではござるまい」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)六)「たかだか来て四五十人のつもりだったから」(出典:春泥(1928)〈久保田万太郎〉向島)[ 3 ] 〘 名詞 〙 かなりの額。数量の多いこと。[初出の実例]「彼代官申候は、東寺へ中西方より足借申、未高々の未進もある事にて候間、何と承候共渡申候なと申下候間」(出典:東寺百合文書‐に・永享年中(1421‐49)九月一日・則宗書状) こう‐こうカウカウ【高高】 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 非常に高いさま。たかだかとしているさま。[初出の実例]「玉の石畳金の欄干ありて高々たる山門見へたり」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)三)[その他の文献]〔詩経‐周頌・敬之〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「高高」の読み・字形・画数・意味 【高高】こうこう(かうかう) 高々と。魏・曹植〔雑詩、七首、二〕高高として、上(かみ)極まり無し 天路安(いづく)んぞ窮むべけん 此の客の子の (み)を捐(す)ててく戎に從ふに(に)たり字通「高」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by